六花

オペラ

データ

※新曲たちがあまりにも傑作すぎてレビュー欲に駆られて時系列を無視してレビューを公開しておりますがご了承ください

【発売日】
2024年12月18日

【収録曲】

01.BLOOD
02.DYSTOPIA
03.Ruthless
04.TABOO
05.ここからは届かないあなたへ
06.翠玉のワルツ
07.Apocalypse
08.闇を食む
09.Incessant Snow
10.愛を知りたかった幼き日々よ
11.夜明けは雪と共に
12.漣のロンド

13.六花

【メンバー】
Vocal:苑
Guitar:優介
Bass:燿
Keyboard:彩雨
Drum:響

※数量限定
・通常盤に加えてフォトブック、ジャケットが変化する透明の専用スリーブケース付

BLOOD

作詞&作曲:苑
『六花』リリース前にMVが公開され、ダークな世界観と重圧なサウンドに期待が高まったリード曲
摩天楼オペラ的『Vampire Story』苑さんが中学校時代に作った曲『ヴァンパイア』を長い年月を経て完成させたと語ってました
ドラム、ギター共に高速で叩き弾きまくっててテンションが上がります、先にMVが公開されこのアルバムの方向性を示したとも言えるリード曲、黒と赤を基調とした衣装も含めてとにかくカッコいい!

DYSTOPIA

作詞:苑/作曲:優介
メタル好きな人たちへDYSTOPIAと問えばMEGADETHと即答されるはずです、ここでMEGADETHの話をすると長くなるので割愛しますが、このMEGADETHは解散、再結成、メンバーチェンジを繰り返す中で『Dystopia』という渾身のアルバムをリリースしグラミー賞を受賞するというメタルシーンに大きな爪痕を残しました
ってくらい(←)メタル要素満載の1曲
そしてわたしが大好きな『Utopia』を否定するようなタイトルに胸が熱くなります
耽美に始まるイントロからまくしたてるように激しいツーバスとギターのフレーズがV系メタルというか優介メタルしてます
『Vampire Story』の世界観を引き継いでいる内容なのでしょう、個人的にこのアルバム内で一推し曲です

Ruthless

作詞:苑,優介/作曲:苑
頭を振りたくなる激しいイントロからロブハルフォードのような冒頭ハイトーンが印象的な曲
苑さんもジューダスプリーストとハロウィンをイメージして歌ったと語ってました
そしてこの曲は優介さんがもってきた英語詞が採用されているとのことで、クレジットに優介さんの名前があります!
この曲でも優介さんの早弾きフレーズが盛り込まれており、純度が高い早くて硬いメタル曲
なつかしい『PANTHEON』の頃の雰囲気を彷彿させられるような1曲

TABOO

作詞:苑/作曲:彩雨
イントロの高速ギターフレーズが印象的なアヤメタル
彩雨さんらしくメロディがキャッチーかつ美しくボーカルパートの音域が広い!
各パートの見せ場があり、摩天楼オペラテイスト満載のメロディックスピードメタルな曲
そして「やりたいようにやっちまえばいい」的なテイストの詞も感慨深いものがあります
この曲のベースがずっと低音で唸りながら縦横無尽に泳いでるという印象、燿さんらしいです
アルバム的にここまでの4曲でかなりの勢いを感じます

ここからは届かないあなたへ

作詞:苑/作曲:彩雨
イントロ無く歌が入る疾走感があるメタルバラード
重く激しい演奏とは裏腹に淡々と言葉を綴っていくメインメロディが切なさを強調してます
これもまた彩雨さんらしい美しいメロディラインとシンセの音色
各パートの見せ場もあり、ライブ映えしそうな1曲

翠玉のワルツ

作詞&作曲:苑
2023年16周年の大手町三井ホールライブで配布されたシングル曲、サブスク配信も無かったので今回待望のクレジットでした
壮大なサビのメロディラインがエモい(クサい)!

Apocalypse

作曲:優介
そしてこの曲もシングル『翠玉のワルツ』のC/W曲
各パートがソロを回すように展開していき、1つの映画を観ているような感覚になります
アルバム的にこの曲の前後で切り替わるようなそんな印象です

闇を食む

作詞&作曲:苑
マガツノートの主題歌として書かれた曲、これも2024年17周年の会場で『摩天楼オペラVer.』としてリリースされました
和風テイストのアカペラのサビから始まり疾走感あるギターリフとボーカルのわびサビ、溜め等
HR調なエッセンスが盛りだくさんな1曲、ギターソロの早弾きが印象的です

Incessant Snow

作詞:苑/作曲:
今回のアルバムに無いものは何か?を考えて燿さんが作曲した冬のエッセンスが入った名曲
ここで初めて『六花』というワードが登場します
ギターとベースの重いフレーズのイントロが正統派HR感があります
シンセの音色、そしてキーボードソロからギターソロに繋ぐところが摩天楼オペラしてます
ドラムのフィルもインパクトあって響さんらしいですね!
詞の内容もやっぱり切ない

愛を知りたかった幼き日々よ

作詞:苑/作曲:優介
アルバム中唯一のバラード曲、優介さん加入後メタルバラードは輩出したけど純バラードは無かったということで作曲したと解説してました
イントロのピアノから静かにはいり、サビ~大サビで盛大に盛り上がりギターソロが3拍子になるところがまたアクセントになっています
そして静かにエンディングを迎える王道バラード

夜明けは雪と共に

作詞&作曲:苑
先にシングルリリースされていた曲、幻想的な冬景色のMVも作られました
引き続きピアノのイントロから壮大な冬曲、この曲でボーカルの最高音を更新したと語ってました
『六花』の世界が生まれるきっかけになった曲とも言えます

漣のロンド

作詞&作曲:苑
『翠玉のワルツ』の残り香で作った曲と語ってました
3拍子が継承されていますが、もっとキャッチ―でクラシカルな印象です
キャッチ―なサビのメロディがシンセ、ギターで何度も繰り返され頭の中でグルグル回ります
そしてギターソロ前のピアノ伴奏の大サビから一気に盛り上がり
アウトロにもギターソロがありここからクライマックスに向かっていく展開が最高です

六花

作詞&作曲:苑
壮大なこのアルバムを締めくくるクライマックス曲
アルバムの後半4曲とロンド+六花といった印象で、ロンドと六花は2曲で1曲のように感じてます
サビにする予定のメロディをAメロにしてサビを生み出したと語ってました
Aメロで転調するのも新鮮で面白くてしかもドはまりしてます
ギターソロ前の間奏の溜めから激情のギターソロそして大サビのツーバスで盛り上がりエンディングという展開がこのアルバムのフィナーレを感じさせると同時に感動で終わります

雑記

リリース直後の苑’s BARへ行ってきました!アルバムの話をたくさん聴けてめちゃくちゃ楽しかったのと、最後握手でお見送りでした!


そして、渋谷、新宿タワーレコードインストアにも行ってきました!



タイトル『六花』とクレジットをみたときに『地球』のような壮大なアルバムを想像してましたが、実際に聴いたとき前半のメタル曲のパンチ力がかなり強くて地球テイストは更新されました
前作『真実を知っていく物語』の世界観を継承しながら、より進化した今の摩天楼オペラのサウンドを前面に押し出した印象を持ちました(苑さんと優介さん色が強いですね)

全編を通して、激しいサウンド→徐々に盛り上がり壮大に締めくくるアルバムですが詞の内容は悲しい恋愛の物語という印象、そこが冬を感じさせてこの『六花』というキーワードをより意味のある深いものになっていると感じました
ライブを重ねていく中で『漣~六花』に流れるような繋ぎで1曲になることを切望するくらいこの2曲に今の摩天楼オペラを感じます(メロスピ強め感)
(彩雨さんの音の繋ぎもいいのですが優介さんのギターソロからつながるのもいいんじゃないかなっと?)
などと、まだまだ先のツアーをめちゃくちゃ楽しみにしてます!


ツアーではどんな景色をみせてくれるのか今から楽しみです

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